2026-07-19 更新 ・ ものづくり補助金 / 設備投資
ものづくり補助金第23次は受付終了|次に確認する制度【2026年7月】
ものづくり補助金第23次は2026年5月8日に受付終了。対象事業と申請の流れ、9月受付予定の「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」との違いを整理します。
ものづくり補助金は、中小企業などが新しい製品やサービスを開発するための設備投資を支援する制度です。2026年7月19日現在、従来の「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」は第23次の申請受付を終了しています。
一方、似た名称の「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」は、第1回公募の申請受付を2026年9月30日に始める予定です。両者は別の補助金です。まず現在地を比べます。
| 比較項目 | 従来のものづくり補助金・第23次 | 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金・第1回 |
|---|---|---|
| 関係 | 従来制度 | 従来制度とは別の補助金 |
| 受付状況 | 2026年5月8日に申請受付終了 | 2026年9月30日から10月30日18時まで申請受付予定 |
| 計画の中心 | 革新的な新製品・新サービス開発、海外需要開拓 | 革新的な新製品・新サービス、新市場への進出、海外市場開拓 |
| 今確認すること | 次回公募が公式発表されるか | 3枠のどれに計画が合うか |
次の申請先を検討するときは、名称だけで判断せず、取り組みの内容と最新の公募要領を照らし合わせてください。
従来のものづくり補助金は何を支援する制度か
ものづくり補助金は、製造業だけを対象にした制度ではありません。中小企業庁は、第23次について「生産性向上に資する革新的な新製品・新サービス開発や海外需要開拓」のために必要な設備投資などを支援する制度と説明しています。簡単にいえば、新しい商品やサービスを生み出したり、海外販路を開いたりするための投資を支える制度です。
たとえば、革新的な新製品の開発・製造に必要な機械、新サービスを提供するためのシステム、試作に必要な設備などが対象経費の候補になります。実際に対象となるかは、公募要領と計画内容によります。古くなった設備の単純な更新や、一般的な機器を購入するだけの計画は、制度の目的と合わない可能性があります。設備を買うことより、その投資によって誰にどのような新しい価値を提供するかが重要です。
中小企業庁が公表した第23次のスケジュールは、申請受付が2026年4月3日から5月8日17時まで、採択公表が同年8月上旬ごろの予定です。申請にはGビズIDプライムアカウントが必要と案内されています。
これから設備投資を計画する場合は、従来制度の次回公募が公式に案内されるか確認しつつ、現在公募中または公募予定の別制度も比較します。似た名称の制度を従来のものづくり補助金の「第24次」と読み替えてはいけません。制度ごとに対象事業、要件、対象経費、申請期間が異なります。
9月受付予定の制度は、従来制度とは別の補助金
新事業進出・ものづくり商業サービス補助金の公式サイトは、従来のものづくり補助金や中小企業新事業進出補助金とは異なる制度だと明記しています。第1回公募には、次の3つの枠があります。
- 革新的新製品・サービス枠:革新的な新製品や新サービスの開発に取り組む
- 新事業進出枠:既存事業とは異なる新市場、高付加価値事業へ進出する
- グローバル枠:海外市場開拓に向けて国内の輸出体制を強化する
公式サイトは2026年7月17日に公募要領と日程を更新しました。申請受付期間は、2026年9月30日から10月30日18時までの予定です。旧日程は更新されています。
また、補助事業終了後3〜5年の事業計画には、主な数値要件として、付加価値額、一人当たり給与支給総額、事業場で最も低い賃金の目標が示されています。要件によっては、未達時に補助金の返還が必要になる場合があります。補助上限額だけで選ばず、継続して実行できる計画かを確認します。
計画の内容から、最初に確認する枠を絞る
新制度の3枠は、計画の中心から次のように整理できます。
| 計画の中心 | 最初に確認する枠 |
|---|---|
| 自社の技術などを生かし、革新的な新製品・新サービスを開発する | 革新的新製品・サービス枠 |
| 自社にとって新しい顧客層や市場へ進出する | 新事業進出枠 |
| 自社製品などの新しい海外市場を開拓し、国内の輸出体制を強化する | グローバル枠 |
これは候補を絞るための目安です。対象になるかは、公式の公募要領にある枠ごとの定義と要件で判断してください。
どの枠を検討するか、5つの質問で整理する
制度や枠を選ぶ前に、次の質問へ答えられるようにします。
- 開発する製品やサービスは、顧客へどのような新しい価値を提供するか
- 既存事業の改善か、自社にとって新しい顧客層や市場への進出か
- 海外への新規輸出を目的とする計画か
- 必要な機械、システム、建物などをいつ発注する予定か
- 補助金の入金までの立替資金を確保し、賃上げを含む事業計画を実行できるか
単に機械やシステムを導入するだけでは、対象事業と認められない枠があります。計画がIT導入中心なら、IT導入で使える補助金の選び方もあわせて確認してください。
申請前から入金までの流れ
補助金は、申請して採択された時点で入金されるものではありません。一般には、次の順番で進みます。
- 投資目的、事業計画、必要経費、実施日程を整理する
- 対象要件と公募期間を確認し、GビズIDプライムアカウントを準備する
- 電子申請で事業計画と必要書類を提出する
- 採択後に交付申請を行い、実施機関から交付決定を受ける
- 定められた期間内に発注、契約、支払い、事業実施を行う
- 実績を報告し、補助額の確定後に請求する
- 補助金の入金を受ける
この記事で扱う両制度では、交付決定前に契約、発注、購入した経費は補助対象外です。発注を急ぐ案件ほど、候補制度の公募要領にある補助対象期間を先に確認してください。採択されなかった場合や入金まで時間がかかる場合も想定し、補助金がなくても事業を続けられる資金計画を用意します。
7月19日に確認すること
補助金の締切と、設備投資を実施するかどうかは分けて判断します。補助金の有無だけで投資を決めず、まず自社が補助金の対象か調べる7項目で会社と投資の条件を整理します。そのうえで、従来制度の次回案内と、9月受付予定の別制度の公募要領を確認してください。
まだ制度候補を広く見たい場合は、この下の無料診断で代表的な補助制度を確認できます。診断結果は対象可能性を整理する情報提供であり、採択を保証するものではありません。
制度名、日程、要件は更新されます。本記事は2026年7月19日時点の情報です。申請を決める前に、必ず実施機関の最新資料を基準にしてください。