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製造業で使える補助金【2026年】設備投資・省力化・新製品開発
製造業 補助金は投資目的で選ぶ制度が変わります。2026年8月27日に公式情報を確認し、設備投資・省力化・新製品開発・IT導入の制度と申請前の注意点を整理します。
編集:株式会社adding 補助金情報編集部。制度の最終判断は、各実施機関の公募要領・公式情報をご確認ください。
製造業 補助金を探すと、加工機、検査装置、搬送ロボット、在庫管理システムなど、設備名から考えたくなる。けれども、制度選びの入口は「何を買うか」ではない。「人手不足を減らすのか」「新製品や新市場に進むのか」「業務をデジタル化するのか」で候補が分かれる。
2026年7月25日に公式情報を確認した時点で全国制度を比較するなら、省力化・自動化設備は中小企業省力化投資補助金、新製品・新サービス開発や新市場進出は新事業進出・ものづくり商業サービス補助金、受発注・会計・在庫などのIT導入はデジタル化・AI導入補助金が主な確認先になる。生産設備なら何でも対象、という見方は危うい。
同じ機械でも、既存ラインの人手作業を減らす投資なのか、今まで扱っていない製品を作る投資なのか、現場データと基幹業務をつなぐ投資なのかで、読むべき公募要領は変わる。迷う余地が残るのは、設備名と投資目的が一致していない場合だ。
製造業 補助金の主な選び方
省力化・自動化設備なら中小企業省力化投資補助金
中小企業省力化投資補助金は、人手不足に悩む中小企業等の売上拡大や生産性向上を支援する制度だ。「カタログ注文型」と「一般型」がある。
カタログ注文型は、IoT、ロボット等の人手不足解消に効果がある汎用製品をカタログから選んで導入する類型である。2026年3月19日の制度改定後は、補助率が2分の1以下、1回の申請における補助上限額は従業員数に応じて通常500万円から1,000万円、賃上げ要件を達成した場合は750万円から1,500万円と示されている。対象製品がカタログ登録品に限られるため、標準化された省力化設備には合いやすい。
一般型は、個別現場の設備導入やシステム構築を対象にする。公式サイトでは、補助上限額は従業員数に応じて750万円から8,000万円、大幅な賃上げを行う場合は1,000万円から1億円とされている。検査工程の自動化、搬送の省人化、複数設備をつなぐ仕組みなど、事業全体の省力化を説明できる投資で検討しやすい。一般型の公式スケジュールでは、第7回は終了し、第8回は2026年8月18日に公募開始、9月中旬に申請受付開始、10月中旬に締切予定と案内されている。
新製品開発・新市場進出なら新事業進出・ものづくり商業サービス補助金
新事業進出・ものづくり商業サービス補助金は、革新的な新製品・新サービス開発、既存事業とは異なる新市場・高付加価値事業への進出、海外市場開拓に向けた国内の輸出体制強化を支援する制度だ。2026年6月29日に特設サイトが開設され、第1回公募が始まっている。
製造業では、試作・量産前の新製品開発、既存顧客と異なる市場に向けた製品化、輸出を見据えた国内製造体制の強化が候補になる。革新的新製品・サービス枠では、新製品・新サービス開発を伴わない機械装置・システム導入は補助対象事業に該当しないとされている。老朽設備の更新や既存製品の効率化だけでは、制度趣旨から外れやすい。
第1回公募は、公式サイトで申請受付が2026年9月30日、応募締切が2026年10月30日18時と示されている。スケジュールは当初の案から変更されているため、検討時点の公式サイトと最新版の公募要領を確認したい。
IT導入ならデジタル化・AI導入補助金
従来のIT導入補助金は、令和7年度補正予算事業からデジタル化・AI導入補助金に名称変更されている。通常枠は、中小企業・小規模事業者等が労働生産性を高めるために導入するITツール、つまりソフトウェアやサービス等の経費を補助する。
製造業で考えやすいのは、在庫管理、受発注、会計、原価管理、工程管理、セキュリティ対策などのシステム導入だ。ただし、通常枠などでは事務局の審査を受け、補助金サイトに登録されたITツールが対象になる。導入したいシステムが先に決まっている場合ほど、登録ITツールとIT導入支援事業者を早めに照合する必要がある。
公式スケジュールでは、IT導入支援事業者、ITツール、交付申請の受付が2026年3月30日から始まっている。通常枠の4次締切は終了し、次の5次締切は2026年9月29日17時である。締切時刻を過ぎると申請できないため、登録ITツールや支援事業者の確認を締切直前まで残さないほうがよい。
共通して確認したい3点
- 自社の企業規模が対象に入るか。製造業では資本金、常時使用する従業員数、みなし大企業の扱い、小規模事業者や再生事業者の区分で補助率・上限が変わる。
- 投資目的が制度趣旨と合うか。省力化は人手不足解消、新製品開発は新たな価値や新市場、IT導入は登録ツールによる業務効率化というように、同じ設備でも説明の軸が違う。
- 交付決定前に発注・契約・支払いをしていないか。デジタル化・AI導入補助金では、交付決定前にITツールの発注・契約・支払い等を行うと交付を受けられないと明記されている。省力化投資補助金でも、カタログ注文型の対象外経費として交付決定前に購入した省力化製品などが示されている。
この3点を外すと、設備の必要性が高くても申請の前提が崩れる。見積取得や社内稟議の前に、制度ごとの「申請できる者」「補助対象事業」「補助対象経費」「事業開始のタイミング」を並べたい。迷う場合は、補助金の対象条件を確認する観点を先に整理してから公募要領に当たると、候補を絞りやすい。
どの制度から見るべきか
既存工程の人手不足を減らす設備なら、省力化投資補助金を先に見る。カタログ登録品で足りるならカタログ注文型、現場に合わせた設備・システム構築が必要なら一般型が候補になる。
新しい製品を作る、既存事業とは違う市場へ出る、輸出に向けた国内体制を整えるなら、新事業進出・ものづくり商業サービス補助金を確認する。ここでは「設備を入れるから」ではなく、「その設備で何を新しく作り、どの市場に向かうのか」が問われる。
受発注、在庫、会計、工程情報、セキュリティなどのソフトウェア導入なら、デジタル化・AI導入補助金を確認する。登録ITツールとIT導入支援事業者の確認が必要なため、導入予定のシステムがある場合ほど早めに照合したい。
補助金は採択や交付を保証する制度ではない。公募要領、交付規程、事務局のFAQは更新されるため、2026年7月25日に確認した内容を最終判断にせず、申請前には必ず省庁・事務局等の公式情報を確認する必要がある。確認順ナビも、候補と確認点を整理する情報提供であり、申請代行や適用判断、採択保証ではない。
製造業の補助金選びは、設備名から始めると広がりすぎる。人手不足を減らすのか、新製品・新市場に挑むのか、ITで業務をつなぐのか。投資目的、企業規模、交付決定前発注の有無を先に固めるほうが、使える可能性のある制度に早く近づける。
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